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本島 健次; 山本 忠史; 加藤 義春
分析化学, 18(2), p.208 - 213, 1969/00
ウランのアルセナゾIIIによる光度定量法を検討確立した。ついでこの方法の妨害を除去するために、オキシン抽出分離について検討した。pH6.0~6.5においてウラン-オキシン錯体をクロロホルムに抽出し、ついで一定量のアルセナゾIII-過塩素酸溶液で逆抽出し、水相の660mの吸光度を測定し、検量線よりウランを定量する。最終溶液においてウラン0~2.0g/mlの範囲でベールの法則が成立し、定量感度は0.2g/mlである。アルセナゾIIIと反応しやすいトリウム、希土類元素、ジルコニウムはオキシン抽出分離の際、EDTAによってマスキングされ、妨害とならない。本法は従来行なわれている4価ウランのアルセナゾIII発色に比べてモル吸光係数は小さいが、分離の際濃縮も行なわれ、また還元操作を必要とせず、迅速かつ正確に微量ウランを定量できる。
河口 広司*; 大内 義彦
分析化学, 18(8), p.1024 - 1027, 1969/00
著者らは、ジルカロイ中のウランをカラム法によるイオン交換で分離したのも、濾紙を支持体としてけい光X綿分析法で定量する方法を試みた。けい光X線分析法によるウランの定量は、けい光法や比色法などに比べ他元素の妨害が少ないので、分離操作が簡単になるという特徴があり、満足すべき結果が得られたので報告する。